気軽に話しかけなかった町の人々

ハメーンリンナに住むエイラ・セッパさんは、祭壇画を初めて見たときの驚きをよく覚えています。
「天までとどくような縦長の大聖堂の祭壇画を見慣れていたので、この祭壇画は小さな斑点のようにしか見えなかったんです。でも横長の形にもだんだんなじんできましたけど」
 
教会が工事中であったとき、エイラ・セッパさんは夏休みをテウヴァで過ごしていたので、教会をしばしば訪れました。彼女はテウヴァの多くの住民とは違って、トーヴェ・ヤンソンとおしゃべりをしました。「町の人はヤンソンさんに気軽に話しかけなかったですね」
 
彼女によると、設計者エルシ・ボルグが反対していたにもかかわらず、教会区司祭アンナラとトーヴェ・ヤンソンが夜中にこっそりと、「Ristillä(十字架で)」という作品を運び込んだと、当時、噂されていたそうです。